コラム

2025/01/17

土地の購入

この土地はなぜ安い?相場より安い土地、その理由を解説!

土地に限らず、値段が安いものには理由があります

大量に生産されたものは値段が下がります。
需要が少ないものも同様です。

しかし土地についてはこれらの理由には必ずしもあてはまりません。
それでも相場に対してかなり安価で売られている物件は確かにあります。

そんな格安な物件がなぜ発生し、なぜ売りに出されているのか考えてみましょう。

 

安い土地には必ず理由がある

世の中には確かに格安な土地が存在しています。
ですが、それが飛ぶように売れていくわけではありません。

それは安い土地には必ず安い理由、何らかの問題や不具合があるからです。
たとえ安さにひかれて飛びついたとしても、安い理由を聞いて手を引くといったことも起こりうるでしょう。

こうした問題や不具合を物理的な問題法律的な問題心理的な問題にわけて解説します。

 

物理的な問題

土地の形状や特性によって一般の土地よりも使いにくい場合、価格が下がることがあります。
代表的なものは土地の形状高低差接面道路の状態などです。

これらの要因がどうして土地の価格に影響を与えるのか、見てみましょう。

 

土地の形が悪い

建物を建てる、あるいは駐車場として利用する場合、土地の形は四角形が使いやすいものです。
新しく造成された分譲用地では長方形の土地が多いのもこうした理由によります。

三角形だったり、多角形だったりすると、うまく活用できない部分がでてきます。
なので整形の土地と比べて、いびつな形の土地は安くなるのです。

 

高低差がある

道路との高低差があると階段やスロープを設置する必要があります。
その分設置費用がかさみ、その部分は他の用途に使えなくなります

道路より高い土地は見晴らしがよくなったり、浸水などの水害を受けにくくなるといった面もありますが、
道路より低いと排水や道路からの視線が気になるもの。
浸水などの水害のリスクも高くなってしまいます。

よって、必要以上の高低差は値段に反映されます。

 

前面道路の条件が悪い

面している道路によっても価格は左右されます。

例えば行き止まり
行き止まりの道路はイメージだけでも使いにくいものです。

さらに私道といって、市町村が管理していない道路もあります。
こうした道路は管理を自分でしないといけない場合もあるのです。

また、前面道路が4m以下であればセットバックという、自分の土地であっても建物を建てられない部分が発生します。

何気ない道路にも注意すべきことはたくさんあります。

 

法令的な問題

土地ならばどこでも家を建てられるわけではありません。
家を建てられる場所は法令によって決まっています。

郊外を車で走ると、田畑ばかりのエリアをみかけます。
こうした地域は建築に対する規制があるエリアの可能性があるのです。

このような法令による規制について触れていきます。

 

市街化調整区域内で建物を建てられない

市街化を抑制するエリアとして市街化調整区域という地域が設定されています。
姫路駅周辺や都市部には少ないものの、郊外のエリアに多く設定されている地域です。

市街化調整区域原則として建物が建築できないエリアのため、土地の価格も安く設定されています。

調整区域内で例外的に建物が建てられる場所でも、市街化区域と比較すると割安な価格帯です。

 

宅地にしにくい・できない

市街化調整区域以外にも建物の規制がされている土地もあります。

典型的なのは農地です。
「農地」を建築するための「宅地」に変更することはできるものの、
地域によっては時間と手間がかかります

また、場所によっては宅地への変更ができない農地もあります。

こうした宅地化しにくい、あるいはできない場所は土地価格が安くなっています。

 

再建築不可

建物付きの土地の販売広告をみていると、「再建築不可」という物件を見つける場合もあります。
これは現在の建物を取り壊すと、同様の建物が建てられない物件のことです。

これは特別な許可を受けて建てられた建物や、本来は建てられない場所に建てた建物などが考えられます。

建物付きでも驚くほど安い物件を見つけたら「再建築不可」の文字を探してみましょう。

 

心理的な問題

心理的な問題で代表的なものは、いわゆる事故物件です。
その場所で人が死亡するような事件や事故があった場合事故物件と呼ばれます。

事故物件自体は昔からあったものの、最近は告知の必要性が高まりました。
事故物件だと、買い手がつきにくく、建物を取り壊して更地にしても割安で販売されています。

こうした心理に日本人は敏感ですが、海外の方はあまり気にせず購入していく人もいます。

 

まとめ

不動産でなくても、相場よりも明らかに安い品物は何らかの事情があるもので、訳あり品として安く売られています。
訳あり品でもその訳を納得して買えば、特段問題は起きません。

これは土地でも同じです。相場より安い土地には必ず理由があります。
購入してから「先に知っていれば買わなかった」とならないためにも土地購入前にしっかり確認しておくことが大切です。

 

“土地のプロ”目線で安心安全な土地探し

とはいえ、不動産の知識がない状態で土地を見極めるのはとても難しいことです。気になった土地があったら、確認も含めて一度プロの目でチェックをしてもらいましょう。

赤鹿地所ではこのような土地の見極めはもちろん、ご自身でもどのようなポイントを確認すべきかをわかりやすく解説させていただきます。

気になる物件がございましたら、お気軽にお問い合わせください。