コラム
2024/12/25
家・戸建て売却
戸建売却の査定額が低い理由とその対策
自宅を売却する際に、いくらで売れるのかは気になるところ。
できるだけ高値で売りたいものです。
それでも残念ながら所有者の思惑とかけ離れた価格となることもあります。
そうなれば資金計画にも悪影響が出てしまいます。
ここでのテーマは、家の売却価格が下がってしまう原因と、下げないための方策です。
売却価格を下げないためにどうすればいいか、考えていきましょう。
家の売却査定額が相場より安くなってしまうのはなぜ?
今回は主に戸建住宅、特に戸数が多い木造住宅を想定してお話しします。
家というものは、どんなに丁寧に使っていても価値が下がってしまうものです。
物理的な劣化はもちろん、設備の陳腐化や人気のない間取りなど、その要因は多くあります。
売却価格が年々下がってしまうのはどうしても仕方ないものと考えましょう。
家の売却の査定額が下がってしまう原因
家の売却価格が下がる原因は大きく、建物そのものに関係するもの、周辺環境や法律によるもの、土地に関係するものなどが考えられます。
これらの原因は、所有者が何とかできるものもありますが、多くはありません。
むしろ所有者では何ともできない要因のほうが多いくらいです。
それぞれの原因について解説していきます。
①家の築年数が古い
古い家は安くなる。体感的にもわかりやすい原則です。
特に木造戸建住宅はこの傾向が強くなります。
かつては築20年で価値がなくなるともいわれていました。
最近は建築技術の進歩もあり、多少古くても大きく値段が下がらない場合も増えています。
とはいえ、築年数が建物の価値に大きな影響を与えるのは変わっていません。
②家に不具合や欠陥がある
家に住んでいれば、あちこち壊れたり、不具合が発生したりするのは仕方ありません。
問題は不具合や欠陥の程度です。
ドアノブの調子が悪いといった軽度のものから、雨漏りやシロアリの発生などさまざまな症状があります。
こうした症状の程度に応じて、建物の価値は減少してしまいます。
③間取りやインテリアの需要が少ない
現在人気がある間取りは1階に広いLDKを配し、2階にベッドルームと子ども部屋があるようなスタイルです。
以前は和室が独立した間取りなども人気でした。
間取りに限らず、設備やインテリアにも流行があります。
現在のトレンドにあっていないものは値段が下がってしまうでしょう。
④周辺環境(交通・近隣施設・日当たりなど)
駅やスーパーマーケットなどが近いと便利なため人気が出ます。
反対にこうした施設から距離があると人気は出にくくなります。
戸建住宅の場合は周辺の騒音、緑地の多さといった環境も重要です。
新しい店舗の進出や反対に店舗の撤退など新築時と周辺環境が変わった場合にはチェックしてみましょう。
⑤前面道路が狭い
法律的に幅員4m未満の道路はセットバックといって敷地の後退が必要です。
実際の生活でも幅員4mを切る道路は自動車のすれ違いが困難となります。
前面道路の狭い敷地はそれだけでマイナスポイントです。
最近開発された分譲地では幅員6mの道路も増えています。
⑥土地自体に問題がある(形が悪い、高低差があるなど)
土地の形が悪い、水はけが悪い、高低差があるといった土地自体に問題がある場合、それは価格が下がる原因となります。
反対に南側に道路がある、複数の道路に面しているといったことは価格が上昇する要因です。
こうした要因はよく知られていますが、その時の需給バランスによっては価格に大きく影響を与える場合もあります。
少しでも高く家を売却するためのポイント
土地の状況や周辺環境も価格に反映する以上、持ち主の努力で価格を上昇させる方法は限られてきます。
持ち主の努力でなんとかなるのは、主に建物に関することに集中するでしょう。
土地建物以外に関するものとしては、査定方法も金額に影響がありますのでご紹介します。
①室内を綺麗にしておく
訪問査定や内覧時には、室内を見せる機会もあります。
室内が綺麗ならばイメージもよくなり、綺麗でないとイメージは悪くなります。
ですが、ハウスクリーニングやリフォームを独断で行うのはやめましょう。
業者に頼むとコストパフォーマンスが悪くなる可能性もあります。
お金をかける場合には、不動産会社と相談のうえ行うことをおすすめします。
②破損や不具合を修繕する
内覧の際には、破損や不具合にも目が行きます。
破損が多いとイメージも悪くなり、値下げ圧力が強まるのです。
比較的少ない費用で修繕できるものは直しておいてもよいでしょう。
費用のかかる設備の修繕や更新は、不動産会社と相談して行うべきです。
③複数の不動産会社に査定を依頼して比較する
一度安い売却価格で売り出すと値上げは極めて難しくなります。
ですので査定額は複数を比較できるように、複数社に査定を依頼しましょう。
だからといって相場とかけ離れた高すぎる価格を提示する不動産会社には注意です。
販売活動の途中で値下げをさせられる可能性もあるからです。
相場に近い価格で、しっかり根拠を持った価格を提示してくれる会社を選びましょう。
まとめ
不動産にも相場がある以上、相場からかけ離れた価格での売却は困難です。
それでもなるべく高い価格で売りたくなります。
持ち主ができることは限られているとはいえ、効果的な方法もいくつかあります。
少しでも希望額に近づけるため、信頼のできる不動産会社に相談しつつ、できることから準備していきましょう。
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