コラム
2024/12/18
マンション売却
えっ、こんなに安いの?あなたのマンションの査定額が低い理由
今所有しているマンションをなるべく高く売りたい。
売却をお考えならばこう考えるのがあたりまえ。
ただ、自分の思っている金額通りに売れるとは限りません。
ここでは、なぜ想定よりマンションが安くなってしまうのかを解説します。
これを読めば、マンションの査定額がどのような要因で、高くなったり安くなったりするのがわかります。
マンション売却の査定額が相場より安くなってしまうのはなぜ?
マンション売却の査定額が相場よりも安くなってしまうのは、多くの要因があります。
まず考えられるのが、マンションそのものの設備や機能の問題、マンションの立地条件などマンション自体の問題です。
マンションそのものに問題はなくても周辺がよくないなどの立地条件の問題もあります。
このように、査定額には多くの要因が絡んでいるのです。
マンション売却の査定額が下がってしまう原因
ここからはマンション売却の査定額が下がってしまう原因を列挙していきます。
マンションそのものの問題をはじめ、周辺環境などの原因もあります。
所有者がどうにかできるのは室内の不具合など一部に過ぎません。
価格を左右する要因の多くは、自分たちではコントロールできない要因が多いことがわかります。
①マンションの築年数が古い
一部の例外を除いて、マンションは築年数が古くなれば査定額が下がっていきます。
マンションの多くは鉄筋コンクリート造なので建物自体の耐用年数は50年程度あるものの、
室内の設備、エレベーターなどの共用部分の設備は劣化が進んでいきます。こうした点が査定額に反映されるのです。
②マンション自体の状態が良くない
同じ時期に建築されたマンションでも、きちんと管理された物件とそうでない物件では査定額に差が出ます。
壁のひび割れのような物理的なものから、共用部分の清掃の具合まで要因はさまざまです。
反対にきちんとした管理がなされていると、査定額が下がりにくくなります。
③室内に不具合や欠陥がある
室内の壁紙がはがれていたり、設備が壊れていたりすると、査定額が下がります。
これらを修繕するのに費用が掛かるからです。
実際に室内を見てから行なう訪問査定では顕著になります。
こうした不具合はつい隠したくなりますが、後でバレるほうが問題が大きくなるので最初の段階から申告しておきましょう。
④需要の少ない間取り
人気の間取りとそうでない間取りもあります。
最近では広々としたLDKがある3LDK程度の間取りが人気です。
かつては和室が設置されていたり、部屋数が多かったりした間取りもありました。
ただ、こうした間取りは現代の生活様式には合わないため、需要が少なくなっています。
需要の少ない間取りをあえて購入し、自分好みの間取りにリフォームする人もいます。
⑤周辺環境(交通・近隣施設など)
駅やスーパーマーケットは近いほうが便利です。
反対に鉄道の線路や高速道路に隣接していると騒音が気になります。
こうした周辺環境も査定額には重要です。
マンションを購入してからも駅やスーパーマーケットの出店状況は変化するため、査定は現状の周辺環境が反映されます。
⑥景気や市場などの外的要因
経済情勢は常に変化しています。
景気のよい時期は高く売れやすく、景気が悪くなると売れにくいものです。
マンションのような高額商品はこの傾向が強くなります。
「景気のよいときに売りましょう」というのはたやすいですが、そのタイミングを見極めるのは至難の業です。
外的な要因はある程度の割り切りが必要でしょう。
少しでも高くマンションを売却するためのポイント
マンションを相場の2倍や3倍で売却する手段はほとんどありません。
それでも少しの努力で相場よりも高く売却したり、売却期間を短くしたりすることは可能です。
ここでは、少しでも査定額を高くして、マンションを売却するためのポイントをご紹介します。
①室内を綺麗にしておく
訪問査定や内覧の際には室内はきれいなほうが印象はよくなります。
反対に室内が汚いとイメージも悪くなります。
室内はきれいなほうがよいですが、やりすぎも禁物です。
ハウスクリーニングやリフォームまでしてしまうとコストパフォーマンスも悪くなってしまいます。
室内をきれいにするのは、普段の掃除プラスアルファ程度にしておきましょう。
②破損や不具合を修繕する
破損や不具合があると買主はそこを修繕するか、そのまま使用しないといけません。
これは売却額が下がる原因となります。
壁紙の大きなはがれやドアノブの不具合など、少ない費用で修繕できるものは直すのがよいでしょう。
先ほどの清掃と同じようにあまりにお金がかかるものは不動産会社と相談して修繕するかどうか決めます。
③複数の不動産会社に査定を依頼して比較する
最後は査定です。
査定額は同じ物件であっても不動産会社によって差が出ます。
他社と大きくかけ離れた高い査定額を出す会社は敬遠すべきですが、
しっかり根拠を持って査定価格を提示してくれる不動産会社ならば安心です。
そのためにも査定を依頼するのは複数の不動産会社にするのがよいでしょう。
まとめ
マンションの査定額は経済情勢のようなマクロ的な話から、
室内のきれいさといった個別の問題まで多くの要因で左右されます。
これらの中には所有者の方ではどうにもできないことも含まれているのです。
それでも査定額のメカニズムを知っておけば、
自分たちのできること、すこしでもいい査定額を出す方法もみえてきます。
なるべく高い価格で売却できるよう、価格についての理解を深めるのもひとつの手段です。
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