コラム
2022/07/29
土地の購入
住宅ローンはポイントを押さえて上手に選ぼう!
住宅の購入と住宅ローンは切っても切れない関係にあります。
住宅のように何千万円もする買い物を現金一括払いで支払う人が少ないからです。
中には頭金なしのフルローンを選ぶ人もいます。
そんな多くの人が利用する住宅ローンについて、
金利タイプや返済方法などの基本的な部分を調べてみました。
住宅ローンを比較する5つのポイント
住宅金融支援機構のような公的性格の機関から金融機関まで多くの住宅ローンが発売されています。
これだけ各社の住宅ローンがあるとどれがよいのか迷ってしまう人もいることでしょう。
ここでは、住宅ローンを比較する際に重要なポイントを以下の5つにまとめてみました。
①金利タイプ
②借入先の種類
③返済方法
④住宅ローンにかかる諸費用
⑤団体信用生命保険の内容
これらをそれぞれ解説していきます。
①金利タイプ
最初は金利タイプです。金利は住宅ローンの重要な要素です。
金利は低いに越したことはありません。
住宅ローンにおいても、金利の低さをアピールしている商品も数多くあります。
金利タイプを大きく分けると以下の3タイプです。
金利をずっと同じ金利で借りるか、市場金利に連動させるかといった分類方法となります。
A.固定金利型
B.変動金利型
C.固定金利期間型
ひとつずつみていきましょう。
A.固定金利型
固定金利型とは、借入期間中ずっと金利が一定のタイプです。
返済額も容易に計算できることから、
将来の支払い予測がしやすいメリットがあります。
固定金利型は市場金利が変動したとしても、
借りている住宅ローンの金利は変動しません。
一方で変動金利型に比べると金利が高めに設定されているため、
同じ金額を借りていても返済額は多くなります。
B.変動金利型
変動金利型は市場金利に応じて借入金利が変動していくタイプです。
変動金利型は市場金利が低い時には返済額も少なくなる特性があります。
元々の金利も固定金利型よりも低く設定されているのです。
こうした特性の反面、金利が上昇する局面では返済額が大きくなってしまうリスクもあります。
C.固定金利期間選択型
固定金利型と変動金利型のよいところをあわせたものが固定金利期間選択型です。
固定金利期間選択型は3年、5年といった一定の期間だけ固定金利、
それ以降は変動金利となります。
固定金利期間が短いほど金利は安くなり、
長くなれば固定金利型の金利に近づいていきます。
②借入先の種類
続いては借入先の種類です。
借入先は金融機関が発売している民間の住宅ローンと、
住宅金融支援機構のフラット35があります。
民間の住宅ローンは大手金融機関から、
ネットバンクまで多彩なラインナップです。
一方、フラット35も多くの金融機関が提携し展開しています。
借入先の種類から住宅ローンをみてみましょう。
民間ローン
主に金融機関が発売している住宅ローンです。
民間ローンは少し前までどの商品もほぼ横並びの内容でした。
それが今では独自色を打ち出す商品も出回っています。
その最たるものが金利です。金融機関によって金利が若干異なっています。
このほか、給料振込口座などで利用していると
金利が下がるローンや預金があると特典があるローンなどもあります。
フラット35
フラット35は民間企業である金融機関と住宅金融支援機構が
提携して融資しているローンのことです。
フラット35は全期間固定金利の住宅ローン。
その名前の由来は35年間金利がフラット、
つまり一定というところからきています。
フラット35はなるべく多くの人に住宅ローンが借りてもらえるように、
審査基準が緩和されています。
③返済方法
返済方法とは、主に住宅ローンの元金部分と利息部分を
どのように返済していくかの区分です。
返済方法は元利均等返済と元金均等があります。
住宅ローンを利用する人の多くが選んでいるのは元利均等返済です。
とはいえ、借り入れ当初を乗り切れば元金均等返済も魅力的な返済方法といえます。
ふたつの返済方法についてみていきましょう。
元利均等返済
元利均等返済は毎期の返済額が一定額となるように返済する方法です。
返済額が毎回一定なのでやり繰りがしやすくなります。
その反面、借り入れ当初はほとんどが利息の返済です。
このため、元金の返済は遅くなってしまいます。
毎期一定の返済であることから、
元利均等返済は多くの人が選択する返済方法です。
元金均等返済
元金均等返済は元金を毎期一定額返済していく返済方法です。
毎期一定額の元金に加えて利息も返済していくことから
、借り入れ当初の返済額は元利均等返済よりも多額になります。
当初は苦しいものの、返済期間が過ぎていくと元金が減って利息も減ることから、
返済額が徐々に減少していくのが特徴です。
最初は苦しくても、後で楽に返済したい人には向いている返済方法といえます。
④住宅ローンにかかる諸費用
いくつかの費用が住宅ローンを借りるには必要です。
一般的には金融機関への事務取扱手数料、抵当権設定費用、
消費貸借契約のための収入印紙などがあります。
金融機関の手数料は高いところもあれば費用を抑えている金融機関もあり千差万別です。
金利が安くてもこうした事務手数料が高い金融機関もあります。
これらの諸費用は借入時に支払う必要があるため、注意が必要です。
⑤団体信用生命保険の内容
団体信用生命保険とは、住宅ローンを借りている人が死亡したり、
働けない状態になったりした際に借りている人に代わって
住宅ローンを返済してくれる保険のことです。
これによって住宅ローンは返済されるため、
残された家族に住宅ローンの返済が迫られることがありません。
多くの人が加入しており、加入が事実上義務となっている金融機関もあります。
最近では、死亡以外にガンなどの重大な疾病にかかった場合でも
返済が免除される特約も登場しました。
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住宅ローンを借りることは人生においても重大な決断です。
住宅を購入するのはいいけれど、本当に返していけるか不安になることもあります。
最近ではファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談することも増えてきました。
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