コラム
2022/06/20
土地の購入
戸建てとマンションを徹底比較!
住まいについて具体的に検討し始めたら、
最初に悩むのは「マンションにするか一戸建てにするか」ではないでしょうか。
この記事では、マンションと一戸建てでは、どのような違いがあるのか、
ライフサイクルと資産価値の視点から比較してみました。
平均寿命と平均的な建て替え時期
木造住宅の耐用年数は約30年、マンションは約50年。
いずれの場合も平均寿命まで、同じ家に住み続けることは難しいと言えるでしょう。
ライフサイクルに建物寿命を当てはめる
一戸建てを購入した場合
30歳で結婚時に1軒目を購入し、定年時を迎える頃に建て替えをすれば生涯にわたって住み続けることができます。
ただし、一戸建てであっても大切にメンテナンスしながら住むことで30年以上住み続けることも可能です。
マンションを購入した場合
30歳で、結婚時にマンションを購入した場合、平均寿命を迎える頃に老朽化するので、
マンションの価値があるうちに売却するか賃貸に回すかなどの判断が必要です。
マンションの建て替えや大規模修繕には入居者からなる管理組合の決議が必要になるため、
自分一人では決められない点も押さえておきましょう。
築年数が経過した分譲マンションの実態
賃貸住宅として利用されている住戸の有無
実に89.8%ものマンションにおいて、賃貸住宅として利用されている住戸があります。
空室となっている住戸の有無
空室となっている住戸が1戸以上あるマンションは58.3%あるといわれています。
これら2つのデータを見れば分かるように、分譲マンションを購入した場合、
最後まで住み続けずに売却したり賃貸に回したり、また、中には空き家のまま放置されているようです。
資産価値の視点から比較する
ここでは、資産価値の観点から比較していきたいと思います。
前提として、75歳時点で、夫は仕事をリタイヤして夫婦ともに年金暮らし。
子どもたちは独立して家を離れていると仮定します。
一戸建てを購入した場合
まずは一戸建てについて。
一戸建ての場合、土地も住宅も100%自分のものとして扱うことができます。
この内、建物部分については、木造住宅が主流で、マンションより耐用年数が短くなってしまいますが、
一方で土地は年数が経過しただけでは資産価値は落ちません。
特に都心においては、土地の資産価値が高く、子や孫に資産を残しやすいといえるでしょう。
場合によっては、土地を売却して買い替えや住み替え費用に充てることも考えられます。
また、建物部分は木造住宅で価値が落ちやすいという点は、固定資産税の観点ではメリットとなります。
つまり、法定耐用年数である22年程度経過すれば、土地部分のみの固定資産税を支払えばよいということになります。
マンションを購入した場合
マンションはRC造が多く、一戸建てと比べると資産価値が落ちにくいという特徴があります。
このため、土地と建物を資産として子や孫に残しやすいと見ることもできます。
一方で、土地も建物も、全体の一部分を持分として持つため、
自分一人で自由に建て替えするといったことができません(ただし、売却することは可能)。
また、築15~20年でさまざまな設備が更新の時期を迎える点に注意が必要。
さらに、築年数が古くなるほど修繕のサイクルは短くなりやすく、
またマンション全体の修繕に使われる修繕積立金の額が高くなりやすくなっています。
まとめ:結局戸建てとマンションどちらがいいの?
ポイント1
自分と建物のライフサイクルを知って、居住プランをイメージすることが重要です。
ポイント2
将来、住み替えや買い替えをすることを想定して、購入した家の資産価値も考えてみましょう。