コラム

2022/06/10

土地とお金

旗竿地のメリット・デメリット

旗竿地(はたざおち)とは、竿に旗がついたような形をした土地のこと。

不動産に詳しくない人は、読み方すらわからないかもしれません。

でもこの旗竿地は、一戸建てを夢みる人にとって”穴場”となるかもしれない土地です。

 

今回は旗竿地のメリット・デメリットを中心に解説。

後半では旗竿地を上手く使ってオシャレなお家にするポイントも紹介します。

 

旗竿地ってどんな土地?

旗竿地とは、道路と接している狭い道を通った先に、家を建てるための敷地が広がっている土地のことです。

「竿つきの旗」のような形状なので、旗竿地と呼ばれています。

 

ここでは旗竿地について、まず知っておきたい基礎知識をまとめています。

 

旗竿地のポイント:前面道路と接している道の幅

旗竿地のポイントになるのが、「道路(公道)と接している土地の幅」です。

この道路と接している土地の幅が2m以上なければ、新たな家を建てることはできません。

 

ただ、実際のところ2mちょうどでは、車が通るのも大変ですし、駐車できたとしても、
車の横を通って人が通るのがかなり大変になってしまいます。

旗竿地を選ぶ場合、最低でも2.5〜3mくらいの幅が必要でしょう。

 

道路と接している土地の幅の重要性はお分かりいただけたと思いますが、
どうしてこんな形に土地を区切っているのか気になりませんか?

旗竿地ができるのにはこんな理由があります。

 

旗竿地ができる理由

「土地を整地した順番」が関係しています。

①道路に面した間口の広い土地を確保
②後ろの土地の活用のため、細い道を作り後ろの土地とつなげる

このように、土地を余すことなく活用しようとして、旗竿地ができあがっています。

 

旗竿地のメリット

旗竿地のメリットは、なんと言っても価格が安いことです。

土地を探して家を建てたいけど、予算に合わない人でも、
旗竿地なら手が届くかもしれません。

もちろん価格のほかにもメリットがありますので、順番にご紹介します!

 

土地の価格が安い

冒頭でもお伝えした通り、旗竿地は周辺の相場より価格が安く設定されることが多いです。

マイホーム購入で一番苦労することが多いのはお金についてなので、
少しでも安く土地が手に入るのであれば検討したいですよね。

また、土地が安いので建物にお金をかけたいと考えている人にもオススメです。

マイホーム計画はメリハリをつけないとトータル金額が大変なことになってしまいます。

土地にこだわりがなければ、旗竿地を選択しに入れ土地費用を抑えることもおすすめ。

 

前面道路の交通や喧騒などが気にならず静か

旗竿地のもう1つのメリットは、広い道路から奥まったところに家が建つため静かな場所である場合が多いことです。

道路に広く面する土地は人の行き来や交通状況によっては騒音が気になる可能性があります。

 

交通や買い物に便利な地域に住みたいけれど、できれば静かに過ごしたいという方には良い条件かもしれません。

車の騒音や排気ガスが気にならないのも旗竿地の魅力です。

 

旗竿地のデメリット

もちろんデメリットもあります。

旗竿地を選ぶときは、デメリットを確認し、許容できる範囲か確認しておきましょう。

 

特に建築費用が通常より多くかかる場合は、価格が安くでもその他費用で逆に高くなってしまったというパターンにもなりかねません。

土地を買ってから後悔しないよう、隠れた費用についてもチェックしておきましょう。

 

日当たりが悪い

旗竿地に建てられた家は、隣接の住宅との距離が近い可能性もあり、日当たりが悪いケースが多くなっています。

洗濯は絶対に外干しが良いなど、日当たりを重視したい場合は注意が必要。

 

この場合、家族が長く過ごすリビングを2階にすると、生活面での採光は改善できます。。
凡その場合一生住む家になるので、生活のしやすさは考慮しておきたいですね。

 

駐車場が使いにくい

旗竿地の駐車スペースは、道路から家の玄関までのアプローチ部分(旗の竿の部分)となる場合が多いです。

最低2mあれば車の出入りはできますが、乗り降りにはかなり狭く感じるでしょう。

車が2台ある場合だと、縦列駐車をしなければならない可能性もあります。

 

建築費用が通常より多くなる可能性がある

旗竿地は家までのアプローチが狭いため、大きな重機が通れない場合があります。

そうなると、通常なら機械を使う部分でも手仕事を増やす必要があり建築費用がかさむことになってしまいます。

見逃しがちなのが電気や水道など生活に必須な設備です。

例えば、水道は前面道路から家の中に配管を引き込む必要がありますが、
旗竿地の場合、前面道路から建物までの距離が長くなるケースが多く、
その分、配管に必要な費用が高くなってしまうのです。

先ほど旗竿地のメリットとして価格が安いことを挙げましたが、
建築費用が多くかかってしまっては安い土地を探して購入する意味がなくなってしまいます。

工事費用なども含めたすべての費用を予算内に収められるよう、確認しておきましょう。。

 

旗竿地で快適な生活を。おすすめの外構

旗竿地を選ぶ理由は人それぞれですが、安さで購入を決断する人が多いです。

全体の費用を抑えると住宅ローンの借入額が減らすことができます。
もしくは、土地を安く買えた分、建物部分にお金をかけることも可能です。

次に旗竿地を検討している人に向けて、外構のポイントを解説していきます。

玄関までのアプローチ

旗竿地の外構で効果的なのが、玄関までのアプローチにこだわること。

旗竿地は玄関までに細い道がありますので、ここを活かすと素敵な外構を計画できます。

人気なのは石畳やタイルを使ったアプローチです。
ガーデニングがお好きな方はここを使って植物を育てるのもよいでしょう。

旗竿地に住むのなら、魅力的なアプローチを目指してみましょう。

うまく旗竿地を活用しよう!

旗竿地のメリット・デメリットなどを解説してきました。

マイホームは一生に一度の大きな買い物ですから、少しでも費用を安く抑えたいですよね。

旗竿地はもちろんデメリットはあるものの、低価格という点はとてもり魅力的です。
ぜひ選択肢の1つとして考えてみてください。